伝道師 相川 木綿子
EEは私の主との歩みに、とても大きな節目を迎えさせてくださいました。それは、家族が救われたことです。今回、 OJTの一番最初の対象者として母に福音を伝えました。
厳密に言えば、コーチが最初の模範として最初から最後まで伝えてくださいました。実は、母にはそれまでに3 回ほど福音を伝えていましたが、受け入れの祈りをすることは断られていました。実際のところ、伝道師という立場もあるからか、母に福音を伝えてほしいと他の人に頼むことができていませんでした。
今回EEの学びを通して、OJTの機会をいただき、最善のコーチが与えられ、母が救われたことが主の助け、導きでした。さらに、母だけでなく、OJT 対象者を求める祈りの中で、まだ福音を一度も伝えたことがなかった妹のことを示され、悔い改めの涙が出ました。そして、妹は5人目の対象者であったため、最初から最後まで1人で伝えることができました。妹の受け入れの祈りを導く時には、私は嬉しさのあまり、涙が出て来てしまい、私は内心、宗教っぽいと引かれてしまうのではないかと瞬間的に不安になりました。しかし、妹は祈り終わると、「心のこもったお祈りだねぇ…」と言いながら妹も泣いていました。特に、家族に福音を伝えるということは、恐れ、恥ずかしさ、躊躇してしまう要素が多いと思います。特に私のように自分自身が最初のクリスチャンである場合、信じる前と信じた後の自分の姿、自分の神様を信じてもなかなか変わらない弱い面までもよく知っている家族に福音を伝えることは、他の人に伝えるよりも難しいという認識が私自身にありました。
しかし、今回OJTを通して、家族に福音を伝えるメリットを体験しました。それは、妹とOJT が終わって食事をして
いた時、妹がこんなことを言いました。「さっきの話、お姉ちゃんが信じているものが、本当に良いものだと思っているから、私に話してくれたんだって思ったよ。」つまり、家族だからこそ、私が自分の利益や誰かの利益のためなどではなく、私が心から良いと思っている信仰を伝えているのだということが伝わりやすい関係性なのだと悟りました。
このように、自分の家族に福音を伝えて救われるという体験は、日々の信仰生活をより豊かにしてくれました。親や兄弟など一緒に長く暮らしてきた家族が同じ神を知り、信じる告白をすることが本当に日々の生活の力となると実感しました。祈る時の切なさが、家族に対して福音を伝える前より一層深くなり、受け入れた後も本当に涙を流しながら感謝の祈りを捧げました。御言葉を読む時にも、次に妹に会ったらこの御言葉を一緒に分かち合いたいと思うようになったり、今、家族とは物理的には離れて暮らしていますが、霊的なつながりを実感するようになりました。本当に嬉しい変化です。また、OJTを通して、家族以外にも3人の方々に福音を伝えましたが、その中の1人は、EEを始める直前に久しぶりに神様が送ってくださった路傍伝道から起こされた魂でした。そして、EEをオンラインで学ぶ期間に祈っていると、その魂と不思議に連絡が続き、OJTのアポが取れるまでの関係性に主が導いてくださいました。その魂も今回救われ、信仰の成長のために祈り続けています。
また、他の2 人は牧師家庭のお子さんたちでした。2 人とも小さい頃から聖書に親しんできてはいましたが、福音をあまりよく知らない状況でした。1人はこのきっかけに週一回オンラインで聖書を共に学ぶことに導かれ、もう1人は続けて聖書を定期的に読む機会が守られています。そして、牧師家庭に生まれた方々は、改めて福音を伝え、分かち合うことで、霊的な満たしを受け取られるのだということが目て見てはっきり分かりました。本人が自覚されているかどうかは置いておいても、伝え、分かち合う立場から見たとき、本人の表情や口調から心の平安が感じ取れ、実際にいつもより深い話をすることに導かれました。福音をすでに知っているという人にも、OJT を通して福音を聞いてもらうことにも大きなメリットを感じました。
ぜひ、これからは私のこの経験をお分ちし、日本人が日本人に福音を伝えていく喜びと感動を一緒に体験する方々が、次々と起こされることを祈り、仕えていきたいです。