QT/デボーション

マタイによる福音書22章1〜14節

    婚礼の礼服を着ていない人が一人いた。この男についての描写は多くないが、様々なことが想像出来る。タダだと聞いた男はこの招きに即応じた。そうとなれば目当ては食事だ。この宴には王が用意した最高級の料理が用意されていたことが4節から伺える。

    「だってタダなんだろう?」と脇目も振らず料理に顔を埋め続ける。彼はこの場所に、食べるために、そして飲むために来たのだ。他に目的はない。礼服など考えもしなかった。

    だが、王には目的があった。王子の婚約を皆に喜んで欲しくて王はこれを全力で用意したのである。この宴の中心は王子である。最愛の息子の人生で最も喜ばしい日なのだ。息子を見てやって欲しかった。一緒に喜んで欲しかった。

    このストーリーの前半の出来事で王も王子も深く心を痛めていたに違いない。他の出席者たちはよく弁えている。だがこの男は、王も王子のことも意識にない。

    王が声をかけても、男は飲み食いに忙しかったか黙ったままだ。王は、この王の心を察しない無神経で無礼な男を宴席から追放した。愛する息子の宴が利用されていると王の目には映ったのかもしれない。

    「何をしに来たんだ?」という王の憤りは正当である。本箇所は、招かれる者は多いが、選ばれる者は少ないと締めくくられている。恵みを搾取する姿勢への警告である。

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